- いつから歯磨きをするの?
- 歯磨きはどんなものを使えばいいの?
- フッ素は塗った方がいいのかな?
- 歯が生えてこないのが心配
小児歯科
小児歯科
1:小児歯科とは
お母さんのお腹の中にいる頃からすでに、乳歯の形成が始まります。その後、出後7か月前後に乳歯が生え、2歳頃に乳歯の歯並びが完成します
6歳頃に乳歯から永久歯への交換により正常な永久歯の歯並びが完成します。乳児期から青年期にかけて歯は乳歯から永久歯への交換と大きな変化をしており、お口の周りの組織も成長していきます。
当医院では妊娠中そして乳児期から青年期にかけてそれぞれのライフステージにおける歯科疾患の予防や、治療によって将来の全身の健康を守ります。妊娠中から定期検診を受け、赤ちゃんの歯が生えてきたら保護者の方とご一緒に受診していただくことをおすすめします。
現在、二人の子どもたちの育児奮闘中の歯科医師や子育て経験もあるスタッフもおります。ご家族のサポートも行いながら、診療いたします。
2:小児歯科の現状
虫歯については、ほとんど虫歯のない子どもと虫歯をたくさん持っている子どもの二極化している傾向が見られます。歯肉炎については、全体にやや減少傾向にありますが、中高生の思春期、青年期では増加しています。
その他には、いつも口が開いて口呼吸をしていたり、指しゃぶりや舌の癖など口腔習癖等の口腔機能に関する問題が増えています。口腔機能の低下により、口腔周囲の筋力が弱くなり食物を上手く食べることができなくなる可能性もあり、成長期における正常な口腔機能の発達はとても大切になります。
当医院では、このような現状を理解した上で虫歯や歯肉炎の予防や治療はもちろん、口腔機能の低下が起こっていないかも注意して診療を行います。
3:子どもの歯の特徴
口腔内の状態を確認し、食生活や歯ブラシ習慣など生活習慣について問診をした上で虫歯や歯肉炎のリスク評価を行います。
また、年齢によっても虫歯になりやすい時期や部位などもあります。その上で、おひとりお一人に合った虫歯や歯肉炎の予防処置を継続して行っていきます。
成長期は常にお口の中も変化していきます。痛みなどなくても、1~3か月に1度は定期検診をおすすめしています。
1.歯磨き指導
お子さんへの歯磨き指導や保護者の方へ仕上げ磨きの方法を歯科衛生士が丁寧にご説明させていただきます。磨き残しがよくわかるように、染め出しも行います。
2.PMTC・スケーリング
歯科医院で行われる専門家による歯面清掃をPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)といいます。
専用の器具を使用して、歯のクリーニングを行い家庭では磨ききれない歯の着色や歯石を除去し、研磨することで再付着を予防します。
3.シーラント
シーラントとは虫歯の予防、あるいは初期の虫歯に対して合成樹脂でコーティングする処置です。歯には、細かい溝が存在し特に生えたばかりの歯の溝は複雑な形をしています。
そのため、なかなか歯磨きではよごれがとれません。そのため、虫歯になりやすいので歯の溝をシーラントでふさいで、よごれがたまらないようにしたり、小さな虫歯をそれ以上進行させないために行います。特にシーラントは、はえたばかりの奥歯の虫歯予防に有効です。
シーラントは削らずに、歯面処理をして溝を埋める処置のため処置中に唾液が入り込むとシーラントが取れやすくなります。
当医院では、しっかり防湿した上で必要に応じて唾液を吸う器具を使いながら、質の高いシーラント処置を行えるよう努力しております。
2.フッ素塗布
生えてきたばかりの歯は虫歯になりやすく、進行がとても早いです。
フッ素塗布を行うことでエナメル質、特に初期虫歯へのフッ化物沈着による再石灰化を促進します。
また、プラーク(歯垢)中へフッ化物が作用し、抗菌作用を発揮したり脱灰の抑制とともに再石灰化の促進に効果があります。
歯科医院では高濃度のフッ素を塗布することができます。定期的にフッ素塗布を行うことをおすすめしております。
また、当医院ではご家庭でご使用できるフッ素洗口剤やフッ素入り歯磨き粉を取り扱っております。成長段階やお口の中の状態に合わせたホームケア用品もご提案させていただきます。
お子さんが成長していく中で心配なことや、不安なことがたくさん出てくるかと思います。 当医院では歯が生えてきた赤ちゃんや、お母さんのサポートも行っております。このような疑問をお持ちの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
お子さんは思わぬ事故でケガをする場合が多くあります。急患対応も行いますので、お電話でお怪我の状態をお伝えください。
1:脱臼
歯は強くぶつかると、脱臼といってスポッと骨から歯が抜けてしまうことがあります。この場合、抜けた歯を乾燥させずに早く歯科医院で処置してもらうことができれば、もとに戻すことができる場合もあります。
乾燥させないように以下の点に注意して脱臼した歯を持ち、受診してください。また、完全に脱臼していない場合(不完全脱臼)でグラグラ揺れている場合も早めに受診してください。
脱臼した場合は以下の点にお気をつけください
2:破折
歯が破折した場合も早めに受診してください。
歯が折れると神経が出ていることもあり、早めの対応がその後の予後に大きく関わってきます。